- | 次の10件

兄との再会願う「桜葬」…福知山線事故から5年(読売新聞)

 JR福知山線脱線事故で亡くなった会社員菅尾吉崇さん(当時31歳)の母親の美鈴さん(61)と、妹の美和さん(30)(神戸市東灘区)が28日、神戸市北区の霊園で、桜の木の下に納骨する「桜葬」を行った。

 納骨時に使おうと、美鈴さんとともに思い出の地の砂を集めてきた美和さん。「お兄ちゃん、お母さんは私が守るからね」。来月25日で事故から丸5年を迎えるのを前に、つぼみをつけたソメイヨシノの下で、優しかった兄に語りかけた。

 事故後、美鈴さんは「息子らしい形で葬ってやりたい」と、遺骨を自宅に安置していた。神戸市北区の霊園で桜葬を受け付けているのを知り、「土に返り、満開の桜となった吉崇に会える」と納骨することを決断したという。

 家族で旅した淡路島、一緒に行く予定だったハワイ……。美鈴さんが思い出の地の砂を集め始めた頃、美和さんは兄の留学先の米・サンフランシスコへ。事故後、追悼詩集を送ってくれた友人の米国人男性らに面会し、現地の砂を持ち帰った。

 仲の良いきょうだいだった。自宅近くのバーで一緒に酒を飲み、美和さんが酔いつぶれるとおぶってくれたという。そんな美和さんが事故後、支えにしたのは、高校2年の時、サンフランシスコに留学中の吉崇さんから届いたクリスマスカード。<お母さんに優しくしてあげてください>。兄の遺言のように思えた。

 この日午後、美和さんと美鈴さんは肩を寄せ合い、桜の根元近くにある30センチ四方の区画の土に遺骨を埋めた。涙があふれたが「また会いに来るね」と伝え、サンフランシスコなど15か所の土地の砂を茶わんに入れ、お香を立てた。

 「母を安心させたいと、素直に思えるようになった」という美和さん。美鈴さんも「吉崇もこれでいいよと、喜んでくれたと思う」と目を潤ませた。

「大阪都」20区で…橋下新党が構想案(読売新聞)
「閣僚は国務に専念を」=小沢氏(時事通信)
首相、在任中の消費税増税せず「約束違えるべきでない」(産経新聞)
新たにわいせつ行為認め賠償増額=浦安市元教諭虐待訴訟−東京高裁(時事通信)
アルコール量超過で20分遅延=福岡〜羽田便の副操縦士−全日空(時事通信)
- | 次の10件

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。